【今さら聞けない!】パンプス選びの基本講座
【今さら聞けない!】パンプス選びの基本講座
皆さんは「正しいパンプスの選び方」を知っていますか?
私は普段から女性のフィッティングをさせて頂くことが多いのですが、「できればキレイめなパンプスで気分を上げたいけれど、足に合う物がなかなか見つからない…」そんな声を何度も聞いてきました。私自身も入社してから自己流の靴選びが全く見当違いだったことに驚き、こんなに身体に関わる物なのだから家庭科や保健体育で基本を学んでもいいくらいなのに・・・と思ったほどです。
そこで今回は「パンプス選びの基本」をお届けしたいと思います。靴選びに悩んでいる方や初めてパンプスを履く方はもちろん、パンプス愛好家さんにも役立つようなちょっとしたポイント、裏技も書きますのでぜひご覧ください!
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>>POINT.2 パンプスはかかと、幅2ヶ所で足を支える靴
>>POINT.3 どうしてもパンプスのかかとが抜けてしまう…
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POINT1
素材は重要 「本革は伸びます!」
パンプス選びの前に必ず素材を確認しましょう。本革は履いていくうちに柔らかくなじみ伸びてきます。もちろん痛いのはNGですが、最初からゆるめのパンプスを選んでしまうとすぐに足が抜けてしまいます。スキニーデニムを選ぶようなイメージで、伸びをふまえたフィット感も大切にしてください。
また、エナメル革(写真左)、合成皮革、生地素材等は原則伸びません。ソフトレザーやスエード等の起毛革は、通常のスムース革に比べて伸びが早いことも覚えておきましょう。
POINT2
作りを考えるとわかりやすい
「パンプスはかかと、幅の2ヶ所で足を支える靴!」
プレーンパンプスは甲部分に押さえがなく、主に①②で足を支える靴なのでそもそも不安定な形状です。他と比べて歩きやすい形ではないからこそ、選ぶ時には特に①②のフィット感をしっかり見ましょう。また、②の履き口が浅いパンプスはヌーディーで大人っぽく見える素敵さがありますが、足を支える部分なので履き心地の面からは浅すぎないのがベター。指の付け根が見えないくらいが目安です。
同じパンプスの中でより履きやすい形は「低めのヒール」「安定する太めのヒール」「つま先が程よいラウンドかスクエア」、また3ヶ所目の支えとなる「甲ストラップ付き」等です。
⇒裏技:取り外し甲ベルト
いよいよ「パンプス選びの基本」です!
1.長さを確認
まずは長さを確認。かかとを靴の後ろにピッタリ付けた状態で、指先に空きがありますか?靴は「捨て寸」といってつま先に5~10mm(尖ったトゥは~15mm)ほどの余裕が必要です。足が入っても先端まで指が詰まるようなサイズを選ぶのは、足を痛めてしまうのでNG。本革でも芯が入っているため縦には伸びません。指先を軽く動かせる余裕があるかも確認してください。
2.かかとのフィット感
【重要!!】次に、かかとがしっかり掛かるか確認。足幅ばかりに意識が行きがちですが、まずは歩いてかかとが抜けないことがとても大切です!ゆるめの靴は履いた瞬間は楽に感じますが、かかとがパカパカ抜けながら歩くのは「つま先だけで靴を引っ掛けている」ようなもの。足の前方に負担がかかり、かかとの靴ズレ原因にもなります。
※どうしても抜けやすい方は⇒POINT.3へ
くるぶしが縁に当たらないかもあわせて確認しましょう。多少の当たりはパッドで微調整もできるのでお店のスタッフにご相談ください。
3.幅を確認
最後に幅がきつすぎないか、ゆるすぎないかの確認です。本革は少し伸びてくることも考慮しましょう。
幅がきつい時⇒上のサイズを試しても良いですが、幅に合わせてサイズを上げると、縦が長すぎてかかとが抜けやすくなるので注意。その場合は元のサイズの幅周りや外反母趾など部分的に伸ばす調整をするのがベターです(本革のみ)。
幅がゆるい時⇒中敷で微調整ができます。
銀座ワシントンの店舗では、こうしたご調整をサービスで行っています。ご購入時はもちろん、お履きになってからでも構いませんので「しばらく履いて伸びてきたらかかとが抜けやすくなってしまった…」という時なども、お気軽にご相談下さい。
※既製のパンプスがなかなか合わない方は⇒オーダーシステム〈i/288〉へ
POINT3
「どうしてもパンプスのかかとが抜けてしまう…」
・甲薄で幅が狭いケース
甲薄で幅が狭い方は、足が前に滑りやすくかかとが抜けやすいです。かかとが抜ける場合には以下がおすすめです。
①中敷で微調整
②甲を押さえるデザインの靴を選ぶ(ローファー等の甲深タイプ、レースアップ、ストラップ付き 等)
③豊富な木型からパンプスが選べるオーダーシステム〈i/288〉を利用する
・かかとのカーブが少ないケース
かかとのカーブが少ない方は、仮にジャストサイズを選んでも抜けやすいお足の形状なので、パンプスはストラップ付きがベストです。また、かかとパッド付きだと多少は変わります。
《裏技》取り外し甲ベルト
甲部分にはめるだけのお勧め便利グッズ。お手持ちの色々なパンプスに使えますし、たとえば「行き帰りはベルトを付けてフォーマルの場だけ外す」等の使い方をすると1日の疲れがぐっと減らせます。
>>ONLINE SHOPで見る
《裏技》かかとが靴ズレしやすい
靴は足を支えるためにかかとに芯が入っています。特におろしたてのパンプスは芯が固い状態なので、かかとの縁を少しもみ込むだけでも当たりが変わります。やりすぎるとかかとが掛かりにくくなるので注意。かかとがしっかり掛からないと一歩ごとにすれるので、まずは足が抜けないジャストサイズを選ぶことが大切です。
POINT4
自分の足幅を知ろう
「とにかく幅広の靴なら履きやすいの?!」
これは信じている方が多いのですが、大きな間違い。
上記のとおりプレーンパンプスは甲部分に支えが無くヒールの傾斜もあるので、靴の幅が広すぎると足が前に滑ってしまい足先が更に痛くなるという悪循環に陥ります。「いつも幅が痛くなるから自分の足幅は広い」と勘違いしている方も多いので、お店のスタッフに聞いてみたり計測サービスを受けたりすることをお勧めします。幅広の靴が合うのかそうでないのか、自分のサイズを正しく知った上で選びましょう。
また、加齢で足のアーチが落ちてくると幅も広がりますし、外反母趾や体型変化など足の形は思っている以上に変わりますのでご注意ください。1日の中でもむくみで変わることがあるので、できれば1日の後半の時間帯がパンプス選びには向いています。
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《裏技》パンプスオーダーシステム〈i/288〉
銀座ワシントンでは、足長19.5~27.0cm、足囲A~Fを揃え、美しさと快適さの両立を目指したパンプスのオーダ―システム〈i/288(ニーハチハチブンノアイ)〉を銀座本店B1F店で展開しています。最大288通りの靴型からご自分に合ったパンプスをお作りいただけます。
また、足のサイズがわかる3D計測だけでもお気軽にお試しいただけます。パンプス選びでお悩みの女性に大変ご好評いただいているので、ぜひご覧ください!
※〈i/288〉は全日本革靴興行協同組合連合会が定めた「革靴基準品質」をクリアした認証ブランドです。
ご不明点や詳細のお問合せは、銀座本店B1F店へお気軽にご連絡ください。
GINZA WASHINGTON 銀座本店B1F店
TEL:03-3572-4981
※ご予約なしでも計測していただけます。
混雑状況によりお待ちいただく場合がございます。
いかがでしたか。悩みが集まりやすい面もありますが、パンプスは自分に合ったサイズで颯爽と歩くと、気分が上がり背筋まで伸びるような気持ちになれる“とっておきのアイテム”でもあります。皆様がストレスなくオシャレを楽しめるようなパンプスに出会えますように、これからもそのお手伝いをさせていただければと思います。